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鳥の巣?
9月、自園の桃の木の上に鳥の巣らしきものを発見しました。収穫の時には無かったので、秋剪定が始まるまでの1ヶ月半の間に出来たようです。この時はそっとしておくことにしました。
3ヶ月後、この巣に鳥が来ている様子がないので、撤去し、剪定を進めました。
野鳥が近くに・・・
今年は暖冬傾向で、福島市は12月の初めまでは15℃を超える暖かい日が何日かありました。
天候にも恵まれ剪定の作業が順調に進んでいたある日の事、その日も黙々と作業をしていたら、ふと目の前にキジが現れました。その距離3メートル程で、いつになく近い距離だったので内心驚きました。
そういえば、最近名前の知らない野鳥が私の作業しているすぐ側に降り立ち、何やら地面の虫を食べに来ていることがありました。その時も、距離が近い事に驚きました。
ちょうどカメラを持参していたので、キジの写真を撮る事ができました。
キジはしばらく地面をつついていましたが、猫が近づいてきたので木の上に避難したようです。
どこにいるかわかりますか?
少し分かりづらいですが、中央の右あたりにとまっています。
拡大した画像です↓
野鳥の警戒が薄れ、近くにいても気にならない程、私は自然と一体になれていたのだろうか、と思える嬉しい体験でした。
大寒波で剪定が中断
順調に作業が進み、もうすぐ剪定が終わりかけた頃、数年に1度の大寒波がやってきました。
3日くらい雪が降り続いたでしょうか、大寒波が過ぎてみると、福島市では12月の観測史上最高の積雪量を観測していました。
雪が降り続く間、雪かきに追われました。かなりの重労働で、私が住んでいる地域ではこのような積雪は一冬に2・3回あるくらいですが、雪の多い地域の方は連日の雪かき大変だろうなと思わずにはいられませんでした。
できれば年内に剪定を終わらせてすっきりした気持ちで新年を迎えたかったのですが、この積雪では年内に終わらせるのは無理だと悟りました。
植え付け3年目の桃の剪定
年が明けて桃畑の雪がだいぶ溶けてきたので、剪定を再会しました。
剪定が終わっていないのは、苗を植えて4年未満の若木だけになりました。
2017年に川中島白桃という品種の苗を植えて、3度目の冬を迎えました。同じ年に植えた他の2本と比べると、背丈が半分程しかなく、成長が遅いようです。
- 主枝を負かすような枝を切り、それ以外の枝はできるだけ多く残す。
- 主枝がYの字になるように整枝する。
剪定はこの事に気をつけて行ないました。将来このような形にしたいという事を十分にイメージしてから剪定を開始するのが大切だと思います。
主枝とは木の軸になる枝(幹)です。亜主枝とは、主枝から分岐した枝のことをいい、側枝とは亜主枝から分岐した枝のことをいいます。
向かって右の第1主枝が途中で切られていて(おそらく昨年何か問題があって切った)、そこの周辺から勢いのある枝が何本か成長していたのですが、良い方向には枝がなく・・・少し細くて頼り無さげですが、方向の一番良い枝を残してみました。
第1主枝>第2主枝>側枝(亜主枝候補を含む)の順に枝が太いのがこの時期の順調な成長の仕方なのですが、第1主枝よりも第2主枝のほうが勢い良く成長しているのが気になります。
自園では開心自然形という仕立て方を採用しており、主枝は2本にしています。他にも仕立ての方法はあるようですが、私は大藤流と開心自然形の2通りしか実際に見た事はありません。
今年1年様子を見てみて、バランスの悪い成長をするようなら、伐採せざるをえなくなるのかな、と考えています。
剪定の指導会で教わった事
自園の剪定の作業が半分以上終わったところで、今年も農協さんが主催する剪定の指導会に参加してきたのですが、私が行なった剪定とさほど変わらないように見えました。
つまりこれは、剪定の基本ができるようになってきたということだと思います。
<剪定の基本>
- 桃の葉の形に剪定する
- 消毒はかかりやすいか
- 作業はしやすいか
今回の指導会ではこれに加えて、2018年の干ばつで木が弱っているので、枝を例年より多めに残して(作業スペースに支障がない程度に)、葉の数を確保し、樹勢の回復を図りたい、ということを指導されていました。
本来は切ってもよい弱って垂れ下がっている枝先でも、結果枝がしっかりして実りが期待できそうな枝はできるだけ残していました。
この指導会では、その年の状況によって剪定の仕方も少し変えていく(調整していく)ということを学びました。
1月の上旬、全ての剪定を終えました。今年は自園の全ての桃の木44本を私1人が担当させていただきました。元気に育ってくれるといいな。