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修正摘果はこまめに足を運んで
硬核期明けの6月末から7月20日頃にかけて修正摘果を行いました。
川中島白桃は生理落下が多いため、木への負担を減らすために5、6回に分けて少しずつ摘果し、最終的には1本140果までに絞りました。
生理落下とは、強風のような物理的な負荷が原因で実が落ちてしまうのではなく、木の特性や栄養状態などによって自然に実が落ちてしまうことをいいます。
果実が小さいまま
1度袋掛けしたら除袋までは中の果実の様子は一切分からないのですが、自園の場合、無袋の果実もいくつか残しましたので、そちらを参考にしました。
暁星やあかつきは硬核期が終わると、果実の肥大が目に見えて進みますが、川中島白桃にはその肥大がみられませんでした。
あかつきが収穫を迎えた7月27日。まだ川中島白桃は直径10cmに満たないような大きさです。
生育環境は問題なし!
梅雨が明けてからは日照時間が増え、雨も降ってくれたので土壌の水分は充分にあります。
生育環境は良い状態です。
私に出来ることは全て行いました。
あとは果実が出荷基準を満たすくらいに肥大してくれるのを祈るのみです。
いよいよ除袋!
8月4日、収穫の2週間前に除袋を行ないました。無袋の桃はうっすら色付き始めていて、有袋の桃は綺麗な薄黄緑色です。
袋を掛けると消毒の回数が減らせるというお話を聞いたことがありますが、無袋の果実もありましたので、消毒散布回数は減らすことなく、10日おきに行いました。
果実は少し大きくなっていました。
果たしてここから出荷できるくらいに肥大してくれるのでしょうか?
8月13日早朝、銀シートを張りました。日光がシートに反射して果実に当たり、赤く色づきます。
収穫開始
8月17日の夕方、果樹園に桃の様子を見に行ったところ、出荷出来そうな桃がありましので、翌日から出荷を開始することにしました。
大きさも大丈夫そうです。
出荷目標は約90個。川中島白桃にかかった経費分です。
気になっていた有袋と無袋の違いですが、有袋に比べ無袋は少し地肌が荒かったです。赤い色の入り方も微妙に違いました。
この地肌と色の入り具合は無袋栽培のあかつきと暁星に似ていました。
有袋・無袋、どちらも出荷基準に問題はなかったです。
出荷終了
8月25日、出荷期間はわずか1週間で終わりました。出荷合計約250個。経費分を大きく上回り、黒字確定です。
特秀率も平均51.9%で、上々な仕上がりでした。
桃の木にはまだ20個ほど残っていますが、未熟果なので、このまま成らせておきました。この桃たちは成長を続け赤く美味しく育ち、自家用として9月6日まで楽しませてくれました。