植物を枯らしてばかりだった私でも、上手く育てられるようになった理由

今から遡ること11年前、実家暮らしでは絵を描く環境を作り出せなかった私が、上京して築30年以上のゴキブリが出るアパートで1人暮らしを始めた頃からお話が始まります。

目次

コーヒーの木を枯らす

自分には向かない仕事と知りつつも、生活と絵を学ぶ費用を稼ぐために電子部品を扱う工場で働く日々。

仕事での疲れを癒したくて、100円ショップで元気なコーヒーの木を購入し、部屋に飾りました。

水を欠かさずにあげ、大事に育てていたつもりでしたが、半年ほどの間にだんだん弱り、ついには枯れてしまいました。

当時は植物を育てることといえば水をやることしか知らなかったので、栄養が足りずに枯れてしまったのだと思います。

バジルを枯らす

バジル

バジルは丈夫で育てやすいとどこかで知り、今度はバジルを育ててみることにしました。大きく成長したら葉を料理に使いたいと楽しみにしていました。

水を欠かさずにあげ、枯れはしなかったものの、大きく成長しないので、肥料が必要なんだと思い100円ショップでなんとなくよさそうな油かす肥料を購入。

バジルの根元に与えたら、数日後、コバエが大量発生して枯れてしまいました。

  

完熟発酵ではなく未発酵の油かす肥料を使ったのが原因で枯れたのだと知ったのは、これから8年後のことです。

  

この2つの出来事があって、私は植物を育てるのにすっかり自信を無くしてしまい、それ以降、植物を買うのをやめました。

  

上京先での生活に区切りがついて、福島で暮らすようになってからは、宮城の実家から父が鉢植えの花を持ってきてくれるようになりました。

父は園芸が趣味で、私が物心付いた頃から庭や家の中には必ず何かの花が咲いていました。

私はもう植物は育てまいと心に決めていたので、

「私が持ってると枯らしてしまうから要らない」

と断わりましたが、父が

「枯らしてもいいから、置いとけ」

と言うので、玄関や部屋に飾らせてもらうことにしました。

デンドロビウムを瀕死にする

デンドロビウム

デンドロビウムは、育てるのが難しいラン科の中でも、比較的育てやすい初心者向けの花です。

父が持ってきてくれたデンドロビウムにもただひたすら水切れしないように水を与えていました。

小分けタイプの液体肥料もたまに与えていました。

小分けタイプの液体肥料
小分けタイプの液体肥料

またしても、だんだん弱っていくデンドロビウム・・・。

変わりはてたデンドロビウムを実家に持ち帰り父に返したところ「かわいそう」と一言。

これは水のやりすぎによる根腐れが原因で弱ってしまったようです。

この瀕死のデンドロビウムは実家の庭の東側の風通しのよいところに置き、乾かしぎみにしたことで再び元気な姿に戻りました。

他にも、シャコバサボテンやパンジーは枯らさずに済みましたが、相変わらず私に栽培の知識がないままでしたので、弱ってきたところで実家に返していました。

シャコバサボテンとパンジー

桃づくりを始める

こんな植物を枯らしてしまう私でしたが、結婚し、旦那さんの実家の果樹園で桃づくりを始めることになりました。

大好きな桃を好きなだけ食べるため、画業と主婦業の傍ら、桃づくりに没頭しました。

ガーデニングに興味を持つ

旦那さんの夢だったマイホームが建ち、庭ができたのを機に、私は園芸に興味を持つようになりました。

初めはまったく園芸に興味を示さなかった旦那さんも次第に興味を持ち、私の何倍もの知識をどんどん吸収し、私に教えてくれるようになりました。

私の知らないうちに庭には花木の入った鉢が増えていきます。

観葉植物を育てられるようになる

桃づくりを通して、栽培方法をきちんと学べば植物は枯れないことを知った私は、植物を栽培することに抵抗が無くなっていました。

観葉植物は初心者の私でも育てる事が出来ました。

生命力が強く、日向か半日陰どちらの場所を好むのかと、水やりと液体肥料を施す頻度を間違わなければ、めったな事では枯れません。

液体肥料
液体肥料

実際に、自宅で育てている観葉植物たちは、枯れる事なく、むしろ新しい葉を出して成長し続けています。

モンステラとカポック
左はカポックで右はモンステラ。

↑は我が家で育てているカポックとモンステラです。

それぞれ一まわりから二まわり小さい鉢の状態から育てています。

カポックが入っている鉢には、以前モンステラが入っていました。

美味しい桃を作れるようになる

学びと試行錯誤を繰り返し、桃づくり3年目で見た目も美しくておいしい桃(特秀品)を沢山作れるようになりました。

現在は有機・無農薬での野菜づくりに挑戦中

自分ではまったく作るつもりは無かったのですが、様々な要因が重なり今年(2019年)の春から有機、無農薬の野菜づくりを始めています。

20種類以上の野菜を育て、ナスとキュウリ、インゲンは豊作で、自分たちでは食べきれないので実家の母に大量の野菜を持って行ったら、さっそく料理に使ってくれて「柔らかくて美味しい」と好評でした。

実家に帰省する際の手土産の定番となりました。

植物を上手く育てられるようになった理由

植物をよく枯らしてしまっていた私ですが、桃、観葉植物、野菜づくりと、4年前の私からは想像もできなかった環境にいます。

植物を上手く育てられるようになった理由・・・

それは、

大好きな桃がきっかけで栽培方法を学び、試行錯誤を繰り返していたら、手をかけた分だけ植物たちは応えてくれた。

です。

当たり前でありきたりな答えかもしれませんが、私が実際に体験して得た答えです。

まだまだ駆け出しですが、もっと極めていきたいと思っております。

植物や土と触れ合っていると、心と身体が元気になります!

園芸、果樹栽培を始めてみたいと考えている方は、まずは初心者向けの育てやすい植物の中から興味の湧いたものを選ぶと、愛情を持って育てられ、自信も付きますよ( ^∀^)