川中島白桃、風速7メートルの強風に耐えた袋掛けの方法

桃の袋掛けに初挑戦です。

今回は『モモの作業便利帳』という本と、YouTubeの袋掛け動画を参考にしました。

目次

袋選び

掛け袋には一重袋、二重袋があるようです。

私は二重袋を試してみました。

商品名は『ぱりっと 撥水ミニ V切』。

川中島白桃の二重掛け袋。
内袋は白くて薄い紙、外袋の外側は茶色で内側は黒色。
川中島白桃二重掛け袋の内側
川中島白桃二重掛け袋、止金が入っている
止金(針金)が入っている。

袋掛けの時期

仕上げ摘果が終わって硬核期に入り最初の消毒散布の直後に行いました。福島市にある自園の場合は6月中旬でした。

袋掛け初日は風速7メートルから11メートルの強い風が吹いていて、作業どころではありませんでした。本格的な袋掛けは翌日に延期することにして、強風でも外れない掛け方を模索する事にしました。

まず試しに止金を1回折った方法を2枚だけ掛けて様子を見る事にしました。4時間後見に来たら、1つが外れて落ちていました。

今度は止金を2回折ってみました。追加で10枚掛けて翌日様子を見る事にしました。

翌日、様子を見に行きましたら今度は全ての袋が付いていました。強風にも耐えたこの掛け方で統一することにしました。

袋の掛け方

下向きの大きな正常果を選ぶ
正常果で大きいもの、よい位置で下向きの実を選ぶ。
葉を入れずに果実だけを包む
葉を入れずに果実だけを包む。
隙間を作らないように気をつける
隙間を作らないように気をつけながら…
袋を閉じる
袋を閉じ…
止金を奥にして重ねる
止金を奥にして重ね・・・
手前に1回折り、
手前に1回折り、
2回折る
2回折る。
グッと抑える
グッと押さえる。
袋掛け完成
袋掛け完成。
袋掛け後の木全体の様子。133枚使用。
3メートル程の桃の木に掛け袋を133枚使用しました。
あかつきなどの着果調整に倣って、上部を多く、下に行くにつれて少なく掛けてみました。

袋掛け後の様子

収穫までの2ヶ月間、雨風や消毒散布の風圧にも耐えていましたが、5枚程、外れて下に落ちていました。緩んで隙間ができている袋もありました。

私は今回、果実のみを包む方法を試しましたが、結果枝(果実が付いている枝)の上で止金を締める方法のほうが主流のようです。こちらの方が掛け袋が外れにくいようですが、収穫後も袋が枝に付いたままになり、外す手間があるようです。