桃の木の剪定をした後の処理。
始めは桃畑と同じ敷地に重ねて積んでおいたのですが、桃づくりの本に、剪定した枝は、連作障害を避けるため桃畑の外に運びだすと書いてありました。
連作障害とは?
連作障害(れんさくしょうがい)とは、同じ作物を同じ場所で栽培し続けると、病害虫の被害に会いやすくなり、作物がうまく育たなくなることをいいます。
桃の場合ですと、桃の枝が腐って分解されるとき、生きている桃の木にとって良くない成分が発生するそうなので、剪定した枝は果樹園の外へ持ち出します。
これまで義父は剪定した枝をどう処理していたのか伺ったら、桃の木から離れた所で焼いていたとのことでした。

しかしここ数年で焚火が禁止され、同じ方法で処理することは出来ないそうです。
積み上げて野ざらしにしておけばそのうち朽ち果てるのでは?と思い、庭の一角に放置していましたが、2年が過ぎた現在でも依然形を留めたままで、枝を積み上げる場所がなくなってきました。
クリーンセンターに剪定枝を持ち込む
いよいよ処理に困ったので調べてみると、近所のクリーンセンターに事業ゴミとして持ち込めることが分かりました。
幅10cm長さ60cmまでという規定があったので、まずは枝を揃え直す作業から始めました。
義父の1tトラックを借りて、荷台に枝を積み込み、夫婦でクリーンセンターに向かいました。
クリーンセンターに着いたら一旦入り口で止められ、記入用紙に氏名と家庭ゴミか事業ゴミかを◯で囲みました。
職員さん:「これは、何の木の枝ですか?」
夫:「桃の木です」
職員さん:「事業でやられてるんですか?」
夫:「そうです」
職員さん:「事業ゴミだと有料になりますけど、大丈夫ですか?」
夫:「ええ、大丈夫です」
といったやりとりを経て、クリーンセンターの敷地内に進みました。
誘導された建物の中には大きな穴があり、ゴミが次々と運び込まれて穴に落とされていました。
この場景を見て、小学校の時に見学したゴミ処理場を思い出しました。
クリーンセンターはゴミ処理場の事だったのかと、この時初めて理解しました。
職員さんに誘導され、指定の場所にトラックを停めました。
人が穴に落ちたら命が危険ですからと職員さんに注意喚起していただいた後、私と旦那さんで慎重に素早く枝を穴に落としました。
枝を全て穴に落としたら、足元に落ちて散らかしてしまった枝を備え付けてあったほうきで掃除しました。
無事に作業を終えてトラックに乗り込み、クリーンセンターの出口の受付に行き、指定の場所に車を停車させ車の重さを量りました。
入り口で停車した時も車の重さを量っていたようです。
来た時の重さから帰る時の重さを引いてゴミの重さを計算し、お金に換算する仕組みのようです。
初回は1200円かかりました。
2回目以降は700円程でした。
毎回積んだ見た目は一緒でしたが、初回の枝は雨水を含んでいたためか、料金が割高になってしまいました。
2回目以降の枝は1〜2年放置して乾いていたので、軽かったです。
何日かに分けて、合計で6往復くらいしたと思います。
積んであった枝は大分少なくなりました。
剪定した枝の有効活用
剪定した枝の中でも、真っ直ぐに伸びた枝(徒長枝)は野菜を作る際に支柱につかえるそうです。

近所の方が毎年貰いに来ていて、義母も支柱として使っておられるそうなので、私も来年からは野菜づくりの際、支柱として有効活用していこうと思います。
〈追記〉
あとで市のホームページで確認したところ、農業を営むためにやむを得ない焼却は焼却禁止の例外にあたることが判りました。
それでもやはりご近所に極力ご迷惑がかからないように風のない日や近くに民家がない方向に風が吹いてる日を選んで、焚き火をしています。
自分で育てたさつまいもを焚火に入れて、焼き芋にして食べました。
焚火の後にでる灰は草木灰といって、肥料になり、土壌の酸性度を中和する働きもありますので、畑に撒いて有効活用しています。
何かの本で読んだことがあったのですが、フランスのぶどう農園で剪定された枝は、お肉の薫製用に売るらしいです。日本でも活用できるといいですね。
de 様
コメントありがとうございます。そのような活用方法もあるのですね。剪定した枝の処理には困っておりました。参考になります。ありがとうございます。