3月1日、摘蕾の作業が始まりました。昨年に比べると23日早い、余裕を持ったスタートです。
目次
弱った桃の木の樹勢回復方法
指導員の方が、昨年(2018年)の干ばつで弱った木の樹勢回復をはかる手段の1つとして、
強めに摘蕾を行うことをアドバイスされていましたので、今年は弱った木から摘蕾を始めることにしました。
何故弱った木から始めたかといいますと、弱った木を最後に回し、万が一摘蕾が間に合わずに満開を迎えてしまった場合、養分が浪費され、回復はおろか枯れてしまう可能性が高まるからです。
強めに摘蕾を行なうとのことで、具体的には私が管理する桃の木の場合は8割の蕾を摘み取りました。私が8割摘蕾した桃の木を見て義母と旦那さんが
「こんなに摘んで大丈夫なの?」
と心配していました。
これからの過程で様々な被害が起こり、現在ある蕾の100%が無事に収穫を迎えるとは限らないからです。
そもそも、最終的に収穫する桃の数はどのくらいになるのでしょうか?
最終的に収穫する桃の数は1割以下
桃づくりの本によりますと、大久保という品種は1000個の収穫果に対して、開花数は30倍の3万個とあり、計算してみますと約3%が最終的に収穫できる桃の数のようです。品種によって多少前後すると思いますが、
8割の強摘蕾を行なっても、収穫果の約6.5倍の蕾の数は残ることがわかりました。
実際に、私は昨年2本の桃の木で8割の摘蕾を行ない、立派な実を成らせる事に成功したので、義母や旦那さんが心配するような、収穫量が減ってしまう心配はまずないと思っています。
あるとしたらそれは異常気象によるものなので、そこの問題はもう天に祈るしかありません。
3年未満の幼い木は全ての蕾を摘み取る
苗木を植えて3年未満の幼い木は蕾を全て摘みます。
これは蓄えた養分を成長するほうに全て使ってもらうためです。
蕾を付けたまま開花し、実を成らせた幼い木は、全て蕾を取り除いた木に比べ成長が遅くなるそうです。
自園では3本が該当していたので、全摘蕾を行ないました。↑全摘蕾した幼木の画像です。
花粉のない品種(川中島白桃)の摘蕾は5割
今年から川中島白桃という品種が収穫をできるまで成長しましたので、今後はこちらの桃づくりの様子もご紹介させていただければと思います。
川中島白桃は花粉のない品種で、受粉はミツバチにおまかせするか、人間の手で受粉させないと、実はなりません。
人工授粉を行なう事が前提の場合、5割の摘蕾を行ないます。
摘蕾が終わらない!?かも・・・
3月1日から摘蕾を始めるという理想的なスタートを切れましたが、途中、鼻づまりの手術の順番がまわってきたり、絵の締め切りが近づいてきたりで2週間ほど桃づくりを休んでしまいました。
すっかり作業が遅れてしまい焦りましたが、旦那さんが休みの日に手伝ってくれたり、義母が「私の作業が終わったら手伝うがい?」と声をかけてくださったりして、気持ちに少し余裕ができました。
月末は寒の戻りで寒い日が続き、桃の開花予想日が少し遅れそうなので、ほっとしております。
見習い3年目の私が管理する桃の木の数
桃づくり見習い3年目の今年(2019年)は、摘蕾から収穫までの管理を、21本担当させていただくことになりました。
昨年よりも10本も増えましたので管理が行き届くか心配ですが、家族の助けも借りつつ、出来る範囲で楽しく桃づくりしようと思います。
義母に管理していただける桃の木は20本で、作業の負担は半分ずつに分散できそうです。
自園全体では今年から実が収穫できるまでに成長した桃の木が8本増えましたので、昨年より収穫量が増える予定です。
義父の話では、「収穫はできるようになるが、小さい実しか成らないから出荷はできない」とのことで、この8本から収穫された桃は自家用として食べたり、親戚にお裾分けする程度にとどまりそうです。