桃づくり最大の山場!収穫期到来!

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銀シート敷き

4月から始めた摘果(てきか)という作業は7月の上旬まで続きました。

いよいよ収穫が始まる10日前になると、桃の木の下に銀シートを敷く作業をしました。これは、下からも日光を反射させて果実にあて、桃の色付きを良くするための作業だそうです。

作業中、上下から太陽光を容赦なく浴びるので暑さが尋常じゃなかったです。紫外線対策として眼鏡をしたり肌を隠すなどをしていましたが、それでも少し日焼けはしてしまいました。熱中症にならないように気をつけながら、こまめに水分をとり、午前10頃には作業を終えました。

検査

銀シート敷きから10日ほどたったある日、義母が「検査の結果、合格だったから明日から出荷始まるよ」と教えてくださいました。詳しくお伺いしたら、出荷する前に桃を農協の検査にだすのだそうです。検査結果が合格と判った次の日から近くの共選場に搬入するそうです。

収穫

いよいよ収穫が始まりました。早生種(わせしゅ)の暁星(ぎょうせい)という品種は植え付け本数が少なかったため義母1人で人手は足りました。

時間の余裕があるときに収穫の仕方を教えていただき、私も収穫を手伝いました。赤く色付いたら収穫してオッケーなのかなと思っていたのですが、一番の判断基準は地の色だそうです。地の色が緑→白→黄色に変わっていくのですが、地の色が白色に変わったものが収穫のベストタイミングだそうで、これを見極めるのがかなり難しかったです。

1週間ほどで暁星の収穫が落ち着き、主力の中生種(ちゅうせいしゅ)あかつきの収穫が始まりました。あかつきは暁星の3倍ほどの本数があり、義母との2人での作業は大変でした。収穫経験のある旦那さんが休みの日には手伝ってくれて、とても頼りになりました。

規格外の桃 あかつき

↑農協さんの指導会で撮らせていただいた規格外の桃。傷あり、形が悪い、赤みが足りないなどの理由で規格外に。

 

収穫した桃は自宅で選別したあと選果場へ搬入しました。

農協さんの話によると、選果場へ運ばれた桃は更に機械と人による選別を行うそうです。

見ていると選果場にはたくさんの輸送トラックが行き来しているので、ここで選別の終わった桃たちは各地の取引先へ運ばれていくんだろうと推測できました。

2017年の傾向

見習い1年目、2017年の特徴としては、裂果(果実が裂けるようにヒビが入ること)がたくさん発生しました。主な原因はしばらく晴れの日が続いて水不足になった状態で、まとまった雨が降り、急激に水分を得る事で果肉の肥大が短時間で進み、果実の皮の成長がそれに追いつかず、果実の表面にヒビが入ってしまうことによるものです。

早生種の暁星はそれほど被害はでませんでしたが、中生種で、我が果樹園の主力品種でもあるあかつきは裂果がたくさんあり、収穫初期はたくさんのロスがでました。