観測史上最低の降水量。収穫が望めない木も。

硬核期(こうかくき。種が硬くなる時期)が終わると、ぐんぐん果肉が肥大して大きくなっていきます。その分、枝への負担が大きくなっていくので、支えが大事になっていきます。去年から傷んでいた枝は支え棒を使っていても折れてしまいました。

観測史上最低の降水量

6月に入ってから雨があまり降らなくなり、指導会では灌水設備のある農家さんは灌水を行ってくださいと指導がありました。灌水設備がない果樹園ではどうやって干ばつ対策をするのかというと、摘果で実を多めに取るといった対策をするそうです。

自園では灌水設備がありませんので摘果で対策することになりました。私が自園で担当させていただいている11本の木は指導会現場の桃の木と変わらない生育状況でしたので、この時点では通常通りに修正摘果を行いました。

修正摘果(しゅうせいてきか)の仕方

硬核期後〜収穫の10日前まで行う実の調整作業のことを、修正摘果といいます。

  1. 形の悪いものや傷ついた実を取り除く。(近くに実がまったく無い場合は付けたままにして、あとで自家用として食べる。)
  2. 病害虫の被害にあった実を取り除く。
  3. 極端に成長の遅い実を取り除く。
  4. 果実の肥大にともない桃同士が接触しそうなら、どちらかを摘果する。
  5. 葉の枚数が40枚〜50枚に1果の割合で残す。品種によって目安は変わってきます。

修正摘果前と後の画像

引き続き、病害虫被害にあった枝葉を見付け次第、切除して畑の外に持ち出し、地中深くに埋めて被害の拡大を防ぎます。

モモシンクイガ被害。切除前と後。

干ばつで枯れてくる木も

7月に入り、葉がしおれて弱ってくる木がでてきました。そういった木は実を減らして対応しました。それでも一部の枝が枯れる木もありました。

義母は農協さんや桃づくりの本で教えているよりも少し多く実を残してきたのですが、弱っていく木が多く、木の半分が枯れていて収穫がまったく望めない木もでてきているようでした。実の大きさも数が多い分、私の育てている木より小ぶりです。

ただならぬ予感に不安になりつつ、私は私の担当の木を育てるのに集中しました。

暁星収穫10日前の画像。

今年は例年よりも小玉傾向のようですが順調に育ってくれている桃もあります。画像は自園で育てている暁星(ぎょうせい)という品種です。

修正摘果が終わり、桃の色づきをよくするための銀シート敷きも終わりました。あとは収穫まで大きく赤く実ってくれるのを祈るばかりです。