規格外の桃はどうなる?

選果場での選別結果がその日のうちに書面で教えてもらえます

選果場では機械センサーで糖度、色付き、大きさを選別しているそうです。搬入した日の夕方、その日に搬入した桃の選別結果が書面で教えていただけるようになっています。このようにデータ化された結果がありますと、品質向上のために今後の対策を考えられるので、とてもありがたいと思いました。

自家選別で規格外になり選果場に搬入しなかった桃の行方は

規格外の桃のその後は・・・

  1. 虫食いの桃は完全廃棄する。
  2. 親戚に配る。
  3. 自分の家で食べる。
  4. ジュース用として業者さんが回収していく。

例外として、何かの用事で家を訪れた方が買っていってくださることもありました。

  1. 虫食いの桃は見付け次第、即廃棄しました。
  2. 傷の範囲が大きい桃や規格品だけど数が半端で搬入できなかった桃は親戚に配っていました。
  3. 親戚に配り切れなかった桃や、柔らかい桃を自家用にしました。柔らかい桃=熟した柔らかい桃なので、特に甘くて美味しかったです。その日のうちに食べるには最高の状態なので、生産者の特権を感じました。
  4. 形が悪いもの、大きすぎたり、小さすぎたりするもの、柔らかいものなど、規格内に入らなかった桃は親戚用と自家用に取り除いたもの以外はジュースにするため業者さんが回収していきました。

義父が元気だった頃は贈呈用の桃の得意先があったそうです。今年もご近所さんから贈呈用の桃がほしいと声をかけられていましたが、数が確保できないからと断っていました。

収穫期は1ヶ月程で終わりました。

成長が遅れた、まだ小さい桃は搬入できないのでそのまま木に成らせておいて、自家用として必要な時に穫って食べました。収穫できる間はお店から果物は買わずに毎日自宅の桃を食べていましたが、飽きるという事はありませんでした。

私が通っている病院の管理栄養士さんにお聞きしたら、果物の1日の摂取量は決まっていて、桃だとだいたい1つ、多くても2つまでが目安だそうです。美味しいからといって制限なく食べるのも良くないんですね。

私が他県から嫁いてくる前は毎年数回、自家用の桃を福島まで買いに来ていました。福島の桃はそのころから甘くて美味しい印象でしたが、我が家の桃もそれらに負けず、甘さの平均値が高いような気がします。まだ桃づくりの知識は浅いですが、環境に恵まれた土地なんだろうなと感じています。

幼い頃からこの桃を食べてきた夫はこれが当たり前だと思っているので、おいしい桃を食べてるという自覚がなかったようです。

私が実家や知人にと搬入しなかった桃を箱に詰めていると、義父母が「そんなの恥ずかしいから持ってぐな」とおっしゃって、「これ大きくて甘いから持って行がい」といって選別した桃を持たせてくれます。

長年専業農家として果物を作ってきた義父母はプライドというか、プロ意識が高いんだなと感じました。

私の実家、知人などにその桃を持っていくと、「え、これのどこが規格外なの!?」っといった感じですごく喜んで食べてくれました。