桃農家のお仕事ってどんなことするの?
果物が木にならないオフシーズン何をしてるの?
桃農家の1年間のスケジュールをまとめてみました。
目次
1月 冬剪定(ふゆせんてい)
忙しさ★☆☆☆☆
冬剪定
・12月〜2月までの3ヶ月間で晴れた日に冬剪定をのんびり行っています。
2月 確定申告
忙しさ★★☆☆☆
冬剪定、摘蕾、確定申告
・個人事業主のですので確定申告を行なっています。
3月 摘蕾(てきらい)
忙しさ★★★★★
摘蕾
・摘蕾が忙しいです。細かい作業の繰り返しなので忍耐力がいり、目が疲れます。
4月 人工授粉、予備摘果(よびてきか)
忙しさ★★★★☆
摘蕾、摘花、人工受粉、薬剤散布、予備摘果、草刈り、木の根本周辺の草むしり、誘引、病気の枝の切除
・摘蕾が終わらなかった場合、摘花をします。
・川中島白桃の人工受粉を2、3回に分けて行います。
・収穫まで薬剤散布を10日おきに行います。
・花が全て散って10日後くらい(4月下旬〜5月上旬)から最初の摘果(予備摘果)が始まります。
・秋まで果樹園の下草が伸びたら草刈りをします。
・樹液が動いている4月〜10月の間に必要なら枝の誘引を行います
5月 仕上摘果(しあげてきか)
忙しさ★★★☆☆
予備摘果、仕上摘果、薬剤散布、木の根本周辺の草むしり
・予備摘果が終わって2週間後〜硬核期直前(5月下旬〜6月始め頃)まで2回目の摘果(仕上摘果)を行います。
6月 修正摘果(しゅうせいてきか)、支え棒の設置
忙しさ★★☆☆☆
仕上摘果、修正摘果、薬剤散布、草刈り、支え棒の設置
・硬核期が終わったら最後の摘果(修正摘果)を収穫の直前まで2〜3回は行います。
・硬核期後は果実の肥大が進み、重みで枝が折れてしまうので、支え棒を設置します。
7月 反射シート張り、収穫
忙しさ★★★★★
支え棒の設置、修正摘果、日光調整、草刈り、反射シート張り、薬剤散布、収穫
・枝が繁茂してるようなら徒長枝(とちょうし)を切って日光の調整をします。
・収穫の10日前になりましたら反射シートを張ります。熱中症対策で朝から午前10時くらいまでの比較的涼しい時間帯で作業します。
・主力のあかつきの収穫が始まる7月下旬から8月上旬は最盛期で、時間と暑さと体力との戦いです。
8月 反射シート張り、収穫
忙しさ★★★★★
草刈り、反射シート張り、薬剤散布、収穫
・8月下旬になると収穫も終わり、ほっとします。
・収穫を終えた木から反射シートを外します。
9月 穿孔細菌病(せんこうさいきんびょう)の薬剤散布、秋剪定
忙しさ★★☆☆☆
穿孔細菌病の薬剤散布、秋剪定、草刈り
・穿孔細菌病対策は9月〜10月の台風シーズンに合わせた薬剤散布と春(4月〜5月頃)の病気になった枝の切除が最も大事なポイントです。
10月 礼肥(れいひ)
忙しさ★☆☆☆☆
穿孔細菌病の薬剤散布、草刈り、草むしり、礼肥
・木の根本周辺の草むしりをして土を出し、収穫を無事に終えたことに感謝して肥料を施します。
11月 基肥、堆肥
忙しさ☆☆☆☆☆
基肥、堆肥
・11月〜12月は堆肥や基肥を施して土壌改良を図ります。
12月冬剪定(ふゆせんてい)
忙しさ★☆☆☆☆
冬剪定
・冬剪定は12月〜翌年2月の間に終わらせています。
木に実がならないオフシーズン何をしているの?
オフシーズンは薬剤散布、草刈り、草むしり、土壌改良、剪定といろいろやる事はあります。
3月〜8月の忙しさほどではないので、他の事に主軸を置いて活動できます。
専業農家だった義父は他の果樹園に剪定の手伝いに行ったり、外に出てアルバイトしたりしていたそうです。
私は桃の収入で夫婦で旅行や家庭菜園、ガーデニングを楽しんだり、絵の制作をさせていただいております。