桃づくりの本や指導会でよく使われる専門用語。桃づくりを始めて間もない頃は、意味が解からず調べるのに手間がかかりました。
桃づくりに関する専門用語の意味を私なりにまとめてみました。
目次
あ行
いや地
連作障害のこと。同じ畑で同じ作物を育てていると、病害虫の被害にあいやすくなる。前に植えていた桃の木の場所に新しい苗木を植えると育ちが悪くなる。
か行
コンフューザー
人工的に調合したフェロモンが練り込まれた、チューブ状の害虫防除。
さ行
剪除(せんじょ)
枝を切って取り除くこと。
剪定(せんてい)
不要な枝を切り整理していく事により、木の健康状態を保つ作業。ノコギリと剪定バサミで行う。
秋剪定(あきせんてい)
秋剪定(あきせんてい)は収穫後1ヶ月後頃に混んでる枝を切る作業。木漏れ日が落ちる程度が適正。たくさん切りすぎると樹勢が崩れてしまう恐れがある。
冬剪定(ふゆせんてい)
冬剪定(ふゆせんてい)は葉が全て散った晩秋から冬の間にかけて行う、桃の木の不要な枝を切って整える作業。
生理落下(せいりらっか)
強風などに物理的に振り落とされるのではなく、木の特性や栄養状態で自然に果実が枝から落下する現象。
整枝(せいし)
不要な枝を切り、整えること。
穿孔細菌病(せんこうさいきんびょう)
桃栽培に必ずついて回る細菌感染病。感染すると葉に穴が開いていき、症状が酷いものは枯れる。菌が枝に入り込んで冬を越す。
た行
堆肥(たいひ)
栄養はほぼない。落ち葉や牛糞、鶏糞などが発酵した物。ふかふかの土壌になり、根の生育が良くなる。
中生種(ちゅうせいしゅ)
品種によって収穫時期の違いがあり、早い順から、早生種、中生種、晩生種に分かれる。
着果調整(ちゃっかちょうせい)
桃の実を摘(つ)んで適正な数に調整すること。
追肥(ついひ)
育成途中に肥料を施すこと。
摘花(てきか)
摘蕾の補助的な作業。花を摘み取り、桃の木のエネルギーの浪費を防ぐことができる。
摘果(てきか)
果実を摘(つ)み取ること。残した果実に栄養を行き届くようにする。
摘心(てきしん)
新しく伸びてきた枝を、枝の途中で切る事。無駄な枝の成長にエネルギーを使われるのを防ぎ、実に栄養が行き届くようにする。
摘蕾(てきらい)
蕾(つぼみ)を摘(つ)み取ること。これを行うと、エネルギーの浪費を防ぎ、良質の桃に育つ。
等級(とうきゅう)
市場に出回る桃の品質によりランク付けされており、福島のJAでは特秀、秀、赤秀の3段階に分けられる。特秀のなかでも、さらに規格基準の絞られたサンピーチというものもある。
赤秀(あかしゅう)
桃の等級(とうきゅう)。秀よりも傷が多く、形も劣るが、味は秀、あるいは特秀に匹敵することもある。
秀(しゅう)
桃の等級(とうきゅう)。主に贈答用・レギュラー品として扱われる。特秀に比べて若干傷が多く、色づきが薄いが味は特秀に匹敵することが多い。
特秀(とくしゅう)
等級(とうきゅう)。主に贈答用として扱われる。糖度が12度以上で、形も色づきも良く傷がほとんどない最高品質。
徒長枝(とちょうし)
枝の背中から上に勢いよく伸びる枝。徒長枝の発生割合で樹勢を見分ける判断材料になる。
な行
ナシヒメシンクイ
桃の木につく害虫。果実を食べ散らかす。
は行
晩生種(ばんせいしゅ)
品種によって収穫時期の違いがあり、早い順から、早生種、中生種、晩生種に分かれる。
蘖(ひこばえ)
木の根元から出てくる若芽のこと。桃づくりでは蘖はすべて根元から切る。
肥料(ひりょう)
木の生育に必要な栄養素が含まれている。
人工的に作られる化成肥料と有機物から作られる有機肥料がある。
防除暦(ぼうじょれき)
病害虫を予防したり除去するための薬剤などが記載された冊子。農協の会員に配布される。
ま行
芽かき
不必要な芽を取り除くこと。
モモシンクイガ
桃の木につく害虫。新梢を食べる。
モモハモグリガ
桃の木につく害虫。葉に潜り、時期がきたら葉の表面に出てきてハンモック状の繭をつくる。被害が大きいと葉が枯れて落ちる。
ら行
礼肥(れいひ)
収穫後に施す肥料のこと。
連作障害(れんさくしょうがい)
前作と同じ場所に植えると育ちが悪くなったり、病害虫の被害にあいやすくなる。
わ行
早生種(わせしゅ)
品種によって収穫時期の違いがあり、早い順から、早生種、中生種、晩生種に分かれる。