桃の誘引で作業能率アップ!

誘引

苗を植えて3〜5年経った桃の木が、脚立に登っても手の届きづらい高さまで成長しました。

このままでは1、2年のうちに枝の高さが4メートルを超えて、手が届かなくなってしまいます。

今回は枝の成長する方向を調整して高さを抑える方法、誘引についてご紹介したいと思います。

目次

誘引の時期

桃づくりの本には誘引は樹液が動き出す発芽以降がよいとありましたので、桃の花が開花する直前の4月から桃の葉が散り休眠期に入る前の10月までが適期と言えそうです。

自園には高さ3.8メートルの古いあかつきの木があり、脚立の1番上に登らないと手が届かない枝があります。

高い所での作業は足元に気を使いますし、上を見上げての作業は首や腕がすぐに疲れます。

作業効率をよくするためにこれから誘引をする若木は作業者(私と家族)の背丈に合わせて3〜3.5メートル程の高さに調整していこうと存じます。

誘引に使用した道具

自園で使用した誘引の道具をご紹介します。

誘引の道具
左からマイカ線、ホースの切れ端、杭、ゴム槌

画像にはないですが、アルミ脚立も使いました。

マイカ線は農業用ビニールハウスのフィルムのバタつきを抑えるのに使う丈夫な紐で、ホームセンターで購入できました。

ホースの切れ端、杭、ゴム槌、アルミ脚立は家にあったものを使いましたが、今回使った道具は全てホームセンターで取り扱っておりました。

使わなくなったゴムホースを切る

使わなくなったホースを30〜40cmの長さに切り、
マイカ線を通します。

誘引の成功例

誘引成功した桃の木
4、5年前に義父が誘引した桃の木。

作業を始める前に誘引が成功した桃の木を見てみたいと思います。↑の画像は4、5年前に義父が誘引した桃の木です。

程よい方向に枝が伸びて、作業がしやすいです。

誘引部分です。紐は丈夫でしたらマイカ線でなくてもよさそうです。

今回はこの桃の木を参考にして誘引をしました。

誘引したい枝の地面に杭を打つ

杭打ち
前もって誘引する枝の下に杭を打っておきます。

②枝にマイカ線を掛ける

ホースを接触部分に当てる

誘引したい枝にマイカ線を掛けます。

細い紐を使うと木の成長とともに木にめり込んでしまい、後で取り外せなくなってしまう恐れがありますので、枝との接触部分に先程切ったホースの切れ端をあてました。

引っ張る

理想の方向になるように紐を引っ張り調整します。

杭にマイカ線を固く結ぶ

杭に紐を結ぶ

紐がたるまない様に杭に結びつけ固定しました。

誘引をしてみた感想

今回桃の木の誘引をさせていただきましたが、杭を打ち込んだ位置が少し内側すぎたような気がします。

これから作業の手が空いた時に杭を抜いて外側に打ち直そうと思います。

誘引する木は全部で10本程あります。

これから旦那さんの手が空いたときに手伝ってもらい、気長に誘引の作業を進めていきたいと思います。

自園では開心自然形という仕立て方で桃を栽培しております。

他の果樹園を見学させていただくとブロックを重りにして枝から下げておられるところもありました。

ご参考になれれば幸いです。