知識ゼロ経験ゼロから桃づくりを始めて4年目に入り、外出先で果樹園を見かけた際にはどんな様子かな?と眺めることが多くなりました。
その中で何度か見かけて印象に残っていたのが、役目を終えた桃の木が重機によって抜根(ばっこん)される様子でした。
枯れた木は根ごと掘り起こすんだなと理解し、自園の5年間放置されたままだった枯れた桃の木を抜根処理することに決めました。
目次
なぜ抜根処理が必要なのか?
枯れた桃の幹や根が腐って土に還る過程で、生きている桃の木に良くない成分が発生し、成長を妨げたり、果実に苦味や渋みがでてしまうことがあるため、園の外へ持ち出す必要があります。
自園の場合は抜根する木の4〜5メートル隣に新しい木を植えており、その新しい木の根を傷つけてしまっても最小限の被害で済むように、休眠期(12月〜3月)に行いました。
自分で抜根する?業者さんに頼む?
義父は25年ほど前に1度、桃の木の抜根処理をしたことがあり、その時はバックホーを借りて義父が自ら操作し抜根をしたそうです。
私は重機の操作はできそうにありませんでしたので、プロの業者さんにお願いすることにしました。
けして安くない値段
プロの業者さんに任せるとどのくらいかかるのか、まず見積もりをお願いすることにしました。
インターネットで調べたところ、普段からよく利用させていただいている最寄りの園芸店で抜根処理も行っていることが分かり、早速お願いすることにしました。
担当の方が実際に園内の様子を見に来て、後日見積もりを持ってきてくださいました。
費用は税込みで209000円でした。
1日で作業は終わる予定ですが、もしも翌日までかかったら追加料金がかかるとのことでした。
私が事前に下調べして予想していた、20万円〜30万円の費用内でおさまっていましたが、決して安くない値段なのでもう一度よく考えました。
その園芸屋さんには以前からよい印象を持っていましたし、見積もりに来てくださった方も丁寧に対応してくださいましたので、他の業者さんには見積もりをお願いせずに、そのまま作業を進めてもらうことにしました。
それから2回ほど打ち合わせをし、伐採・抜根する桃の木(23本)にテープをつけて、地中に埋まっているパイプ(以前農薬散布のために使われていた)の位置確認をしました。
作業当日の様子
作業は朝8時半頃から始まりました。
バックホーが2台で、幹や根を運ぶ4tトラック2台。4人の作業員さんで作業を進めていました。
まずチェーンソーで伐採した後、バックホーで根を掘り起こしていました。
後で作業員さんに伺ったら、根が浅く脆くなっていたそうで、重機で揺らしたらすぐに掘り起こせたそうです。
特に問題なく作業が進み、半日ほどで抜根作業は終わりました。
以前から園内の何箇所かに積み上げられた太い枝や幹も全て持っていってくださったので、スペースができてスッキリしました!
費用はこれからの桃の売り上げから4〜5年かけて返していく予定です。