11月、農協さんから振り込みがあり、今年の桃の収入が確定しました。
今年は冷霜害が全国的な被害となりましたが、自園も例外ではありませんでした。果たして売り上げはどうなったのでしょうか?
目次
桃づくり5年目の目標
- サンピーチの出荷・・・・・・・・・・達成!
- 桃のインターネット販売・・・・・・・保留
- 桃の平均糖度を16度まで上げる・・・達成ならず
サンピーチへの出荷を達成!
昨年に引き続き今年もサンピーチへの出荷を目標にしていました。
サンピーチとはJA福島で取り扱っている最高ランクの桃で,
味、見た目、甘さが優れた桃で、通常の桃よりも1.7倍の値段で買い取っていただけました。
たくさんの数を搬入できたわけではなく、自園で搬入した内の1%程の少ない数でしたが、とても嬉しい出来事でした。
糖度を上げるには天候の影響が大きいのですが、土壌改良で糖度の底上げをする必要もあります。
今春から有機肥料(牡蠣殻)を導入し、果樹の場合効果が現れるのは2〜3年後だと肥料会社の方がおっしゃっていました。
なぜ土壌改良の進んでいない今年にサンピーチが出荷できたかと申しますと、収穫前の3週間、晴れが多かったため糖度が上がりサンピーチの糖度基準13度以上を満たしたからだと思われます。
インターネットでの販売は保留
5年目の今年はこのブログで桃の販売をしようと準備をしていたのですが、6月に家族会議をした結果、技術的にも状況的にも厳しいんじゃない?という事で、販売は行いませんでした。
技術的に…とは、私はこれから有機肥料での桃栽培を目指しており、味が安定しないうちに直接お客様に売るのはどうか?となりました。
状況的に…とは、12時までにJA選果場に搬入するという制限のある中、直販に割く時間がないという事です。
家族が協力すればできない事はないと私は思いますが、旦那さんと義母は消極的です。
私自身も接客や商売には向かない性格で、直販に拘らずサンピーチを多く作って選果場で高く買い取ってくださるのを目指した方が気が楽です。
しかしながら、SNSでは私の投稿を見た方から沢山の問い合わせがありとても嬉しかったです。
ありがとうございました。
中にはジャム用でかまわないので売って頂けませんか?とのお問い合わせがあり、それなら敷居が低いかもと送らせて頂きました。
大変喜んでいただけまして嬉しかったです。初めての直販で緊張していましたのでホッとしました。
しかし、選果場に搬入しているのとほぼ同じ値段だったので、時間と手間がかかった分は損してしまいました。今後インターネットで販売する場合、値段はもう少し考えた方が良さそうです。
平均糖度を16度に上げる
春に牡蠣殻肥料を撒き、秋には基肥として私が作ったぼかし肥料を試験的に4本の木に施しました。化学肥料よりも有機肥料のほうが糖度は上がるのではと考えています。
この目標についてはすぐに成果が現れるものではないので、3年くらいかけて達成できればと思います。
冷霜害で収穫量ダウン
今年は3月に桃の花が咲き、例年になく早い桃の開花になりましたが、4月に寒い日が続き、3回霜が降りました。
桃は−2℃にならないと被害はでないと軽く考えていたのが間違いで、-2℃まで下がらなくても霜が降りる程の低温の日が数日続いたら被害がでるということが身に染みて分かりました。
摘蕾で7〜8割蕾を落としていたあかつき、暁星は被害を受けて、その後の枝の良い位置の良い実を選んで残すといった作業(予備摘果、仕上げ摘果)ができませんでした。
近所の農家さんだけでなく、全国的に冷霜害の打撃を受けたようです。
川中島白桃は摘蕾を5割にしており、冷霜被害はあったものの、例年通りの摘果ができるくらい実が残っていたので、収穫量は例年と変わりませんでした。
義母は霜害を気にして毎年甘めの摘蕾(5割)だったので、あかつきの半分、12本は助かりました。
連作障害で1本が枯れ、2本も危うい状態に
開花、葉の展開はしたのですが、その後1本は収穫を迎える事なく葉を落としてしまい、残り2本も弱り実はつけたものの、生食用にはできない品質でしたので加工用(ジュース)に回しました。
弱った2本は9月中に落葉してしまいました。健康な桃の木でしたら通常10月〜11月にかけて落葉します。
最初はネズミの被害が疑われましたが、一度に3本というのは考え難く、義父によると連作障害ではないかという事でした。
連作障害は古くなった木を抜根する際、できるだけ根を取り除かないとなるようです。
桃づくり5年目、桃の収入は?
冷霜害に加え3本の木が収穫不能になっとことで収穫量が減ってしまい収入はどうなってしまうのだろうかと不安になる事もありましたが、売り上げから経費を除いた純利益は昨年と比べて1割減ですみました。
全国的に冷霜害が多かったという事で、例年より形が悪い実は多かったのですが、今年は特例で選別の段階で少しだけ形の基準を下げてくださったため救われた桃の実は多かったように思います。
体調を崩してまで頑張りすぎない
実はもう1つ個人的な目標がありました。
それは体調管理に気を付ける事です。
昨年は収穫中に体調が悪くなり、収穫後も回復せず入院しました。
桃の木の管理を全て私がするようになり、自分1人でできる作業は全てやり切り、昨年の収入は過去最高の100万となりましたが、体調を崩してしまっては元も子もないので今年は仕事を頼めるところは家族に頼んで、頑張りすぎない事も目標にしました。
3月〜4月にかけて摘蕾、家庭菜園の作業が忙しくて少し体調を崩し、その後の摘果は義母に手伝っていただけたので、6月には回復しました。
収穫は、人に頼むのが苦手な私の弱点が再び表面化し、無理をしてしまいました。
朝3時に起きて日の出とともに収穫開始。
15分で朝ご飯を食べて炎天下の中12時まで収穫。午後の2時頃まで選別と搬入作業。
気を張っていた収穫期間中は大丈夫でしたが、収穫期間後は全身が怠くなり2ヶ月間寝込みました。入院せずに済んだので昨年より少しは進歩できた・・・と思います。
何事も体が資本。来年も体調管理に気を配ります。
桃の収入で函館旅行
毎年恒例になった桃の収入での夫婦旅行。コロナの緊急事態宣言及びまん延防止措置の解除と旦那さんの連休が重なったタイミングで、旅行を決行しました。
今年は函館へ行ってきました。
函館の夜景にイカの活き造り、五稜郭に塩ラーメン、魚介、食べ物がとにかく美味しかったです。
初めてフェリーに乗りあまりの居心地の良さにシートで熟睡。今年も良い思い出ができました。