こんにちは、絵描きの伊藤です。
今回は鉛筆による風景画の描き方をご紹介したいと思います。
私は出かけ先で良いなと思った景色があったら写真を撮っておき、家に帰ってそれらを資料にして絵を描くことが多いです。
資料を見ながら描いているとその時の情景が思い出されたりするので懐かしく楽しいです。
他にフリー素材の風景を参考にすることもあります。
あなたが良いなと感じる風景は何ですか?
湿原の風景
福島県にある駒止湿原(こまどしつげん)を描きました。
私が訪れたのは夏の頃だったと思います。
道具の準備
鉛筆画を描くために使った道具を紹介します。
・鉛筆(ハイユニ3B、HB、F、H)

・プラスチック消しゴム、スティック消しゴム、練り消し


・ティッシュ(またはガーゼどちらでも)、綿棒、さっぴつ

・スケッチブック

・定規(人工物を描くときに使います)
・紙やすり(鉛筆の芯を尖らせるのに使います)
・マスキングテープ
・赤ボールペン
下描きをする
スケッチブックにA4サイズの風景画を描こうと思います
写真で撮った画像を画像処理ソフトでA4サイズにトリミングしました。
資料を見ながらスケッチブックに下描きをする方法もありますが、今回は転写をしたいと思います。
転写の手順
資料の裏を鉛筆で塗りつぶします。

マスキングテープで画用紙に固定し、

赤ボールペンで輪郭、色の変わり目になる線をなぞります。

転写が終わったら下描きの完成です

全体の明暗を塗る
3Bの鉛筆1本で全体の明暗を塗っていきます。
鉛筆や消しゴムの使い方
描き始めは鉛筆の中程から後ろの方を持ちます

鉛筆の力の入れ具合で淡いグレーから暗いグレーを描き分けたり、

重ね塗りでもグレーの調整ができます↓

明るい部分を表現する場合、鉛筆を練り消しで消したり、

紙の白を活かすために最初から塗らずに残しておきます。
空
空は雲は紙の白地を残して、鉛筆の後ろの方を持って(力が入りすぎないようにする為)空の淡い色をぬっています。

遠景
遠景の林は画面の中でも暗い部分になっているので、後でぼかした時に明るくなってしまうのを踏まえて濃いめに塗っておきます。

空と林の境界はあやむやにならないように、今の段階から完成をイメージして描いておきます。
中景、近景
中景、近景は橋を除いて中間の明るさになっています。

橋は白く残しておき、木の継ぎ目や草との境目を明確に描いておきます。
ぼかす
画面全体の明暗を塗り終えたら
次はティッシュや綿棒で擦りぼかしていきます。

綿棒で鉛筆の上をなぞるように擦ります。

全体をぼかし終わりました。
次は尖らせた鉛筆で形や陰影を描き起こしていきます。
一度ぼかした上から加筆することにより、鉛筆の粉の浮いた感じが抑えられ、写真のような仕上がりになっていきます。
近景を描く
暗い部分と明るい部分のコントラストが強くなり自然と観る人の目が行くようになります。
メインの橋周辺がある程度描けると周りの風景も描き進めやすくなりました
中景を描く
湿原に生えていたのはこのような植物でした。

花や葉の形が分かっていると絵を描く時に迷いがなくなるので鮮明な資料はあると便利です。

スティック消しゴムやプラスチック消しゴムの汚れた部分をカッターで切って、綺麗な角を使ってでシャープな形を描き起こします。
遠景を描く
林を描きます。
資料をよく見て木の形を想像しながら描いています。

鉛筆を重ねて塗ったり、描き込みすぎて暗くなったと感じたら練り消しで柔らかく消して薄い鉛筆で描き直すなど試行錯誤しながら描いていると、暗いグレーや明るいグレーの幅が広がっていき絵に深みが出てきます。
空を描く
雲を描きます。

白く残しておいた雲の陰の部分に鉛筆を重ねていきます。
光が当たっている部分を練り消しで消します。
さらに陰に鉛筆を重ねるとリアルな仕上がりになっていきます。
全体を見て仕上げる
客観的に自分の作品を眺めて気になる部分を調整していきます。
客観的に見る方法は、
①画面から離れて見る
②上下を逆さまにしてバランスを見る
③鏡ごしに見てみる
④時間をあけてフレッシュな気持ちで眺める
があります。
明暗や描き込みのバランスが気になる部分を描き足したり、あるいは描き込みすぎた部分は消して描き直してみたりします。

完成です。
私は根気が続かずここでひとまず完成にしましたが、もっと描き込みたい方は続ければ良いし、もっと明るくしたい方は自分好みの明るさにすると良いと思います。
それが個性になっていくのだと思います。
まとめ
鉛筆画は
①下描き全体の明暗を塗る
②綿棒やティッシュでぼかす
③尖らせた鉛筆や消しゴムや練り消しで描く
④客観的に作品を眺めて気になる部分を調整する
という流れで描きました。
人それぞれの鉛筆画の描き方があるので、私の描き方か絶対というわけではありません。
良いなと思ったところを参考にしていただけたら良いのかなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。







